コーヒーを飲むと、お腹の脂肪が減少する!?

コーヒーには、様々な効果があると言われている

  • 1日4杯以上のコーヒーの摂取が、心血管疾患を抑制する
  • 血管内皮機能を改善する
  • 血圧を下げる
  • 食後の血糖値を下げる
  • 睡眠の質を改善する
  • 脳の働きを良くする
  • 体重や脂肪減少させ、腹囲を細くする

最近注目されているのが、クロロゲン酸(以後、CGA)。
コーヒーなどに含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用を発揮するといわれている。
細かな話は、日本コーヒー協会のホームページをご参考ください。
http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/library/polyphenol

ということで、今回は、CGAを多く含むコーヒーの摂取が、腹部脂肪を減少させるかどうかを検討した論文を読んでみた。
『Coffee Abundant in Chlorogenic Acids Reduces Abdominal Fat in    
    Overweight Adults: A Randomized,
Double-Blind, Controlled Trial』
Nutrients 2019, 11, 1617
数ある論文の中で、日本人を対象として、比較的サンプル数も多く、無作為二重盲検比較試験で実施されている本研究が、試験デザイン的にも信頼性が高い研究なのではと思い、チョイスさせていただいた。

研究に使われたコーヒーに含むまれる栄養素の構成は以下の通り。
CGAの含有量以外は、両群間に差はない。

患者背景は以下の通り。
拡張期血圧がCGAグループで有意に低い以外は、両群間の患者背景に大きな違いはない。

食餌量についても、両群間で大きな差異は認められていない。
実は、こういった研究を実施する際、これらの患者背景が整っていないと、本当にそれがコーヒーの作用なのかどうかが曖昧になってしまい、もしかするとその他の因子が結果に影響を与えてしまう可能性もある為、こういったところはすごく大事。

ちなみに、試験期間中、参加者は、体重や体脂肪に影響を与える治療を受けたり、体脂肪減少効果が期待される食べ物を取ったりしないように指示されていた。
また、食べすぎや飲みすぎを避け、通常の食習慣を維持し、運動や喫煙習慣を変えないよう指示されていた。
検査の前日は、アルコールを避け、21:00前には夕食を終えるよう指示され、さらに喫煙や水以外の飲食を検査が終わるまで禁止された。

けっこう厳格ですね。

結果1:コーヒーは、内臓脂肪と総脂肪を減少させる!

脂肪面積については、CT(Computed Tomography=コンピュータ断層撮影)を使って評価された。
コントロール群と比較しCGA群で内臓脂肪の有意な減少を証明した。
同様に、総脂肪面積の減少も認められた。

結果2:コーヒーはBMI・体重・腹囲を減少させる!

脂肪面積に加え、BMI・体重・腹囲の減少が、高CGA群で認められ、それらは、コントロール群と比較し有意な減少であった。

まとめ

コーヒーの糖尿病への有用性について述べられた総説によると、カフェインやCGAが体重減少作用を持つとされている。
CGAの摂取を増やすことで、糖吸収の抑制、体重・体脂肪の減少、DNAの損傷抑制をもたらすといった報告もある。(下記論文参考)
( J. Int. Med. Res. 2007, 35, 900–908.)
( Mol. Nutr. Food Res. 2011, 55, 793–797.)
また、CGAが、エネルギー消費と脂肪燃焼の増加させたことが、この研究の結果につながったのかもしれない。(下記論文参考)
( J. Health. Sci. 2010, 56, 745–751.)
( Am. J. Physiol. Endocrinol. Metab. 2011, 300, E122–E133.)
( Prog. Med. 2007, 27, 683–694.)

この研究では、試験期間中の食べ物の摂取と身体活動は、両群間で差はなかった。
また、CGAコーヒーと通常のコーヒーはともに、無糖のインスタントコーヒーであり、カフェインやカロリーも同等であった。
唯一の違いはCGAの含有量のみであったので、これらの結果は、CGAが内臓脂肪やBMI・体重・腹囲に影響したものと考えられる。

 

ムンディアル
  • ムンディアル
  • 職業:会社員
    趣味:サッカー(やるのも見るのも)、野球観戦(主に埼玉西武ライオンズ)、F1グランプリ、お城、時々下手なピアノを弾く

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